第6回(2005/03/31)
![]() |
「お前、来週から営業や!」まさに青天の霹靂。 現場から営業に移ってがんばってます! 「技術・ノウハウの提案が使命」と語り、普段の勉強を欠かさず、 衣笠会の人脈からもガンガン情報収集して技術営業を展開する野村公一さんにうかがいました。 ■ 経歴 1994年:土木工学科卒業 1994年:株式会社錢高組 入社。 1994年:同名古屋支店土木部配属。建設省(現国土交通省)の作業所に勤務。 2002年:同名古屋支店土木営業部に配属。 現在に至る。 |
■ 卒業された時は、どのようなことをやろうと考えて社会に出られましたか? ⇒ 某ゼネコンの宣伝にもありましたが、「地図に残る仕事」がしたかった。 |
|
![]() |
■ 入社後は、どのようなプロジェクトに携わられましたか? ⇒ 建設省(国土交通省)の仕事が主体でしたが、特に思い出に残っているのは平成17年3月19日に開通した 東海環状自動車道の一部である猿投高架橋の下部工事です。最初で最後の現場代理人を任され、工事全体を把握し、 無事に竣工できたと自負しております。 |
(写真は野村さんが携わった猿投高架橋の下部工。この工事は国土交通省からH14年度の優良工事施工者として事務所表彰されています。
現在はこの上に橋桁が載り、道路も開通しました) ■ 工事部から営業に移られていますが、もしよろしければ、少し経緯をお聞かせください。 ⇒ 今でもはっきりと覚えていますが、平成14年3月27日(木)猿投高架橋下部工事の竣工検査を終え、 その夜、打上げを行いました。翌3月28日(金)二日酔いの状態で作業所へ昼過ぎに出勤したら、 土木部長から電話が入っており、その内容は、4月1日(月)朝8時までに支店へスーツで来いと言うものでした。 このパターンは、従来なら、月曜日から次の現場へ行く事が決まり、支店長へ挨拶に行くパターンであるので、 身辺整理はもとより、家族の引越しの事や親戚への連絡など、いろんな事が頭をよぎりました。 その連絡の1時間ほど後に上司の工事長が来て一言、「お前、来週から営業や」まさに青天の霹靂でした。 そして、4月1日(月)新年度の進発式に出席し、辞令交付を受けたのでした。 ■ 移って最初のころは大変だったでしょうね? ⇒ 営業のやり方よりも、入社以来8年間支店勤務の経験が無い自分にとって、 社内は新しい職場みたいなものでした。同期や2〜3年上下の先輩後輩は多少知っていても、 年配の上司は顔を見た事も無いような人たちばかりでした。 ■ そんな時、衣笠会の人脈が役にたったとか、先輩からなどアドバイスを頂いたとかありましたか? ⇒ 営業に移ってまず第1に、衣笠会の事務局をしている中日本建設コンサルタントの同級生のもとに 駆け込みました。そこで、衣笠会の会費と引き換えに、衣笠会名簿を頂きました。 第2に、同級生を頼って、訪問をしました。 いろいろな先輩方と知り合えるきっかけは、平成14年の10月に初めて総会に出席させていただいたときです。 初めてお会いする先輩方や、逆に営業で知り合った方が、立命館大学出身者である事を初めて知ったりしました。 その時から、私にとって大学の先輩方は、人生についてはもとより、仕事をしていく上でかけがえの無い財産と なっていると言えます。いろいろな先輩からいろいろな話を聞いて、仕事の、人生のヒントを頂戴しています。 ■ その中で失敗談とか、こんなはずじゃなかったということは有りますか? ⇒ やはり、いろんな人と出会え、いろんな話を聞け、人間として幅が広くなっていくような気がします。 技術的な話でも、一つの事をよく知っている事も大事ですが、全体を知っている必要があると思いました。 もっと、勉強しなくてはと思わせる職種です。 ■ 昨年の名古屋港見学会の時も、船上から工事の進捗状況を良くチェックされていて、研究熱心だなと感じましたが、 普段どのようなことに力を注がれていますか? ! ⇒ 立命館大学の土木工学科を卒業したわけですから、やはり技術営業が目標となります。 故 石川喜男先輩(日本技術開発)に昨年の総会で言われた言葉があります。 「我々民間企業は保有する技術、ノウハウを発注者にどんどん提案して、いい物を作るのが使命だ」 この言葉を実践できればよいと思っています。 |
|
![]() |
この場を借りて宣伝を。私の勤務する会社では、HPで技術の紹介等を行っております。
是非のぞいてみて下さい。 こちらへ ⇒ 銭高組HP (写真は名古屋港見学会で船上からプロジェクトの進行状況をチェックする野村さん) |
■ セントレア開港、愛地球博もいよいよ開幕、これからの中部地区、さらには日本の発展に どのような夢を持たれていますか? ⇒ 地元半田市に住む者として、国内外が近くなったと思います。また、港湾、道路の整備も進んでいって いますので、更なる人の交流、物流の促進が進み、産業の発展につながればと思っています。 そして、最近「土木」という言葉が消えつつありますが、我々衣笠会メンバーの活躍の場が増える事を 期待しています。 ■ 愛知県衣笠会では昨年度の総会・懇親会での司会や、幹事役として活躍されていますが、 これからどんなことをやって行きたいですか? また、愛知県衣笠会のメンバーへのメッセージやアドバイスなどありましたら? ⇒ 私たちの先輩が立ち上げたこの衣笠会を、今後、繁栄させていく為に、我々平成時代の 卒業生の更なる会への参加を呼びかけたいと思います。 |
|
![]() |
同郷や職場の近くに同窓生がいて、私生活や仕事上で相談やアドバイスを頂けると言うのは、 何事にも代えがたいありがたい事だと思います。 卒業して10年経って、この会の意味が判りかけています。 (写真は愛知県衣笠会・第30回総会懇親会で司会をする野村さん) |
■ 趣味は? ⇒ 一戸建買ったので、ガーデニングに挑戦中です。 (写真は、野村さんがいろいろ手を入れられている庭の様子。これからの季節が楽しみです!) |
![]() |
■ 最近お子さんが生まれ、引越しもされたと伺いましたが、ご家庭ではどのようにすごされていますか? ⇒ 家族サービスに徹しています。営業に変わり、休みの日がはっきりしているので、計画が立て易くなりました。 ■ インタビュー後記 卒業10年にして既に、「技術」と「人」を確実に把握されている野村さん。 衣笠会の若手リーダーとして、平成年代の横のつながりを拡げて行っていただきたい。 |
|
インタビュー(e-mail):2005.03.31 吉田(S55)
|
![]() |
![]() |
![]() |
Copyright 愛知県衣笠会 / 検索サイト等からお越しの方は ここをクリック してください |